Generativeエンジンのモデル更新と追加された音声・言語

2026年10月20日、AWSは音声合成サービスAmazon PollyのGenerativeエンジンに関するモデル更新を発表しました。詳しくはAWSによるAmazon Polly Generativeエンジンの更新発表で公開されています。

今回の更新では、9つのロケールにわたって14種類の新しい音声が追加され、ヒンディー語とフィンランド語がGenerativeエンジンにおいて初めて一般提供されました。また、従来どおりSSML(Speech Synthesis Markup Language)タグを用いた音声出力の制御にも対応しています。

数字や住所の読み上げ改善と自社原稿での試聴確認

AWSの説明によると、更新後のモデルは数字、メールアドレス、住所といった複雑な内容をより確実に読み上げるよう設計されており、音声出力を細かく調整する負担を減らすことを目指しています。

ただし、これは製品設計としての説明であり、自社が取り扱う個別の原稿で読み間違いが完全に解消されることを保証するものではありません。施設名などの固有名詞、電話番号、住所案内など正確さが求められる内容については、実際の原稿をもとに担当者が試聴し、意図した通りに伝わるかを確認する工程が重要です。

既存システムへのAPI接続と生成音声の保存・再利用

Amazon Pollyの公式サービス案内では、既存のアプリケーションへAPIを通じて機能を組み込む方法や、生成した音声を保存して対話型音声応答システムなどで再生する使い方が紹介されています。

案内内容が頻繁に変わらない業務では、利用のたびにリアルタイム生成を行う構成だけでなく、あらかじめ生成した音声ファイルを保存して再生する構成も考えられます。事前に確認を終えた音声のみを安定して利用者の再生環境へ届ける運用が可能です。

仮定例に見る案内文のマスター管理と音声差し替えの流れ

上部に「音声差替え運用の仮定例」の文字、CMS原稿、Pollyによる音声生成、ヘッドホンで試聴する担当者、公開差替えのスピーカーが順に並んだ業務フローの図解イラスト。

たとえば、外国語案内を提供する国内の宿泊施設が、既存のCMSで管理している英語の案内文を音声化する運用を考えてみます。

案内文の修正が発生した際は、CMS側をマスターデータとしてテキストを更新し、その内容をもとにPollyのAPIを呼び出して新しい音声を生成します。その後、所在地や利用時間などの数字が正確に発音されているか試聴画面で担当者が確かめ、確認が取れた段階でWebサイトや案内端末の音声ファイルを差し替えます。このように原稿の改訂と音声の再生成・試聴を連動させる設計により、テキストと音声の不一致を防ぎやすくなります。

デノフでの業務整理と実装に向けたご相談

既存の案内文を音声化して運用する場合、どの原稿を対象にするか、誰が試聴を担当するか、どのシステムと連携させるかといった業務全体の整理が欠かせません。

株式会社デノフでは、Webサイト・業務システムの設計・開発・運用保守の実務をもとに、業務の整理からAIを活用する工程の選定、既存システムとの接続方式の検討を支援しています。案内原稿の更新と音声の差し替えをどのように仕組み化するか、まずは限定した原稿での試作や確認手順の整理から検討されたい場合は、デノフへの相談窓口よりご相談ください。